目次
先に結論(ここだけ)
- 週あたりのトレーニングボリューム(重量×回数×セット)が同じなら、
全身法(フルボディ)も分割法(スプリット)も、筋力・筋肥大はほぼ同等。 2024年メタ解析(14研究)でも有意差なし。PubMed+1 - 頻度そのものの“魔法”はほぼなし。 体積(ボリューム)をそろえれば、頻度での優劣は消える傾向。PubMed+1
- 使い分けの軸は“あなたの状況”──
減量期や時間が取りにくい人=全身法寄り/初心者の習慣化・特定部位の集中練=分割法寄りが回しやすい。
根拠をサクッと
- 2024年メタ解析(Ramos-Campoら):全身vs分割の筋力・筋肥大に差なし(14研究/392人)。ボリュームや負荷、失敗までの近さをそろえれば結果は同等。PubMed+1
- 頻度メタ解析(Schoenfeld 2016/Grgic 2018):“高頻度ほど強くなる/太る”はボリュームの影響が主。ボリュームを等量化すると頻度効果は消失。PubMed+1
- 初期〜短期の個別試験でも両方式で同等の筋厚・筋力(未経験者)。=「どっちを選んでも伸びる」。PMC
こんな人は“全身法”がハマる
- 減量期(摂取が少ない)
→ その日に鍛えた筋は守られやすく、鍛えていない筋は萎みやすいという示唆。2024年ゲント大学のMRI研究では、非動員筋が同期間に萎縮(特にエネルギー/たんぱくが不足している群)。=毎回“全身を軽くでも触る”利点がある。PubMed+1 - 時間が不規則/週2–3回しか行けない
→ 行けた日に全身を薄く広くやれば“漏れ”がない。 - 目的が健康維持+最低限の筋力アップ
→ 短時間×全身でも十分に伸びるデータが増加。※“まず続ける”設計が最強。
全身法の弱点と回避策
- 1回が長くなりがち/全身が筋肉痛になりやすい
→ **1種目1–3セット/RIR1–3(限界の1–3手前)**で“質”を死守。長引くなら種目数を削る。 - オーバーワーク懸念
→ 睡眠の質↓・気分↓・明らかな出力↓が続いたら一時デロード(量−30〜50%)。
こんな人は“分割法”がハマる
- 初心者で“追い込む感覚”を身につけたい
→ その日1–2部位に集中しやすい。フォームの定着も早い。 - 特定部位を厚くしたい/週のボリュームが多い(10セット超/部位)
→ 分割すると各セットの質を保ちやすい(失速を避けられる)。 - ジムに週4回以上行ける
→ Push/Pull/Legs などで“疲労分散”しやすい。
分割法の弱点と回避策
- 行けない日が出ると“未消化の部位”が発生
→ 予備日(全身ライト)を1日用意。週末に落ちた部位だけ拾う。
迷ったらこれ:使い分け早見
- 週2–3回:**全身法(フルボディ)**が基本。
- 週4回以上:**分割法(例:上/下 or P/P/L)**へ。
- 減量中:全身法寄りで**“触る頻度”を上げる**。PubMed
- 部位特化:分割法寄りでその部位の週セット↑。
- どちらでもOK:合計ボリュームが同じなら成果は同じ。好みと継続性で選ぶ。PubMed+1
そのまま使える“週2パターン”
A) 全身法(週2〜3回/45–60分)
- スクワット 3×6–10(休120–180秒)
- ベンチ or マシンプレス 3×6–10(休120秒)
- ルーマニアンDL 2–3×8–12(休120秒)
- ラットプル or ロウ 3×8–12(休90–120秒)
- サイドレイズ 2–3×12–20(休60–90秒)
- 体幹1種 2–3セット
合計:各部位8–12セット/週に着地。疲れたら種目を1つ削る。
B) 分割法(週4回/上・下×2)
- 上半身①:プレス2種+ロウ1種+付加2種(計10–14セット)
- 下半身①:スクワット or ヒンジ+片脚+補助(計10–14セット)
- 上半身②/下半身②:ボリュームを入れ替え
合計:弱点部位は**+3–6セット**して様子見。
まとめ
- “どっちが正解?”ではなく“どう回すと続くか?”が正解。
- ボリューム(週あたり)が王様、頻度は補助輪。
- 減量中は“全身で触る”/部位特化は“分割で詰める”──この使い分けでOK。
References (English, with links)
- Ramos-Campo DJ, et al. Efficacy of Split Versus Full-Body Resistance Training on Strength and Muscle Growth: Systematic Review & Meta-analysis. Sports Med. 2024. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38595233/ ; PDF https://0rir.fr/wp-content/uploads/2025/01/efficacy_of_split_versus_full_body_resistance.20.pdf PubMed+1
- Schoenfeld BJ, et al. Effects of Resistance Training Frequency on Hypertrophic Outcomes: Systematic Review & Meta-analysis. Sports Med. 2016. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27102172/ PubMed
- Grgic J, et al. Effect of Resistance Training Frequency on Gains in Muscular Strength: Systematic Review & Meta-analysis. Sports Med. 2018. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29470825/ PubMed
- Evangelista AL, et al. Split vs Full-Body Routine in Untrained Adults: Similar Early Adaptations. Clinics (Sao Paulo). 2021. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8372753/ PMC
- Van Vossel K, et al. Evidence for Simultaneous Muscle Atrophy and Hypertrophy During RT in Humans (MRI). 2024. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38687626/ ; preprint summary https://biblio.ugent.be/publication/01J17HSE106AFA0FF8AA930G4C PubMed+1
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